こんにちは「エンディングノートを1人に1冊書いて欲しいなあ」って思っている終活ライフアドバイザーの久木野ナビゲートの久木野洋子です。
家族と一緒に終活を始める第一歩として、「エンディングノートを記入してましょう」とお伝えしています。エンディングノートには今の想いを記入できるからです。
例えば「親に「エンディングノートを書いて」と渡しても、中々書いてもらえない」とよく相談を受けます。その時は、エンディングノートの中を見ながら聞き取りをして記入してあげて下さい。とお伝えしています。
家族との会話中に「あれ?さっき話したのに、また同じ事を聞いてくるなあ?…」と思ったことありませんか?まさか…これが認知症?いやただの物忘れよね?と心配になった経験ありませんか?
認知症と判断される前に、早期発見することで進行を遅らせることが出来ます。手遅れになる前に先に書いて欲しいエンディングノートの項目と対策を解説していきます。
年齢相応のもの忘れと認知症との違い
認知症になる前の軽度認知症(MCI)の方が適切な生活習慣改善などの予防策や治療を受けた場合、認知症への進行を防いだり、発症時期を遅延できたりすることがわかってきています。
一般に加齢により、記憶力などの脳の機能は低下していきます。「人と会う約束を忘れてしまう」「ものを片付けた場所を忘れる」などの、もの忘れも増えていきます。
◎加齢による物忘れの場合では約束したことや自分で片付けたことは覚えています。
◎認知症のによる物忘れの場合には約束したこと自体や自分で片付けたことすら覚えていることができません。また出来事の一部ではなく全てを忘れてしまうことです。
◎認知症の特徴は自分が忘れていることにすら気がつく事が出来ずさらにその頻度や程度が悪化し症状が進行していきます。
例えば… 加齢による物忘れでは 「今朝なにをたべたかしら?」認知症のによる物忘れの場合 は「朝食食べたかな?」※ 加齢による物忘れでは 朝食 のメニューを忘れても、 朝食 を食べたかどうかを忘れてしまうことは稀です。
体験したことの記憶が完全に欠落してしまっているかが、認知症の判断基準になります。
軽度認知症(MCI)と認知症との関係
認知症は老化による物忘れとは違います。認知症は何かの病気によって脳の神経細胞が壊れるため起こる症状や状態を言います。
軽度認知症(MCI)とは?認知症の前段階のことで、まだ認知症ではありません。
上記の図の説明をします。青い箇所は正常。黄色い箇所が予備軍。赤い箇所まで行くと認知症と診断します。認知症は現代の医学では進行は送らせてても改善はできないと言われています。
黄色い箇所の予備軍で早期発見できれば、進行を遅らせることが出来るといわれています。ウォーキングやストレッチなどの身近な運動、「何をするか」ではなく、どんな刺激ある日常を送るかが重要とも言われています。
認知機能低下の要因となる原因疾患が放置された場合、一般的な状態のグループと比べ高い確率で認知機能低下が進み認知症へと移行するハイリスク・グループ(将来認知症になる可能性がより高いグループ)とされています。
認知症の早期発見・早期治療は、適切な治療やサポートを受けるために、そして傍にいる家族のためにもとても重要です。是非認知症と診断される前に家族の異変に気づいてあげて欲しいものです。
軽度認知症(MCI)か認知症かの注意信号
※ 軽度認知症 (MCI)は、記憶力や注意力の低下等、認知機能の低下がみられますが、現状では認知症とされるほどではなく、日常生活に困難をきたす程度ではありません。
家族のこんな認知症の注意信号1.2.3に気を付けてみてあげましょう。
1.買い物は一人で行けるが冷蔵庫の中身は覚えていない→ 買ったことを忘れて買いものをしてしまうため、冷蔵庫に卵や牛乳など同じものがいくつも入っている。
2.いつも支払いをする時はお札で支払う→ 例えば会計は1001円→支払いは2000円→おつりは小銭入れに貯まっていき、小銭入れがパンパンになっている。
3.綺麗好きの母だったのに実家が汚い片付いていない→掃除した日を忘れる。
もしこの注意信号に1つでも当てはまったら、まずは自宅で診断できる認知症ネットで試してみて下さい。その結果では病院への受診、 もの忘れ外来 が必要になるかもしれません。
まとめ
もし今、ご家族が認知症になったら、ご本人はどうして欲しいのでしょうか?誰に介護をしてもらう?施設入る?費用はどうする?などをご家族で話したことありますか?
ご家族がもし本当に認知症と判断されてしまうと…銀行口座など凍結される可能性もあります。
ご家族が元気なうちに、万が一の時、病気になったら、介護になったら、どうして欲しいのか、希望を聞いてエンディングノートに記入しておきましょう。そうすることで、いざという時にあわてずにご本人の希望を叶えて上げることが出来ます。
親子で一緒にエンディングノートを書くときは親の希望を聞き取り、代わりに記入してあげましょう。
終活の相談、エンデイングノート書き方講座、生前整理セミナーなども開催しています。気になる方、ご質問のある方は、お気軽にお問い合わせください。